ご挨拶


朗読劇『BLOOD+ 〜彼女が眠る間に〜』に寄せて

TVアニメである『BLOOD+』の放映が終わり十年が経ちました。
未だ尚、熱を持ち続けているファンに向けて、放映十周年ギリギリの2016年9月にファンミーティングという形で原作を振り返るイベントを自ら企画し、そのときに続編小説の執筆とこの朗読劇の発表を行いました。
十年経ってようやくあのときを冷静に振り返り、そして今だからこそ書きたい物語が生まれてきたからです。

残されたものたちの物語。

それが僕が描いてみたいと思ったテーマです。
朗読劇版は、僕が原案という形で
「この時代にこんなことをしていたであろうハジ、そして赤い盾はこういうことをやっていて――」
と、ある提案し、それを藤沢文翁くんに脚本と演出をお願いしました。

文翁くんとの出会いはずいぶんと前になるのですが、そのときも実はこの企画があったりしたのです。
まったく違う形でしたけど。
そういう意味では何年も温めてきた熱が、今こうして具体的な形となって皆様の目に――、正確には耳にお届けできること、とても嬉しく思います。

これが更に新たな物語の扉を開くことを願って、
『BLOOD+』の色に皆様が染まりますように――。

原案・藤咲淳一


まずはBLOOD+ 10周年おめでとうございます。

10年もの間、多くのファンの方から愛され続けているこの作品に参加できることは、私としても最高の幸せです。

そもそも、原案の藤咲さんは以前から敬愛する飲み仲間でありまして、さらにいえばこの作品は僕も大好きなものでしたので、オファーをいただいた時は大はしゃぎ致しました。

とはいえ、藤沢朗読劇のスタイルをご所望ということでしたので、藤咲さんの世界観も尊敬しつつ、私にしかできないBLOOD+の新たなる一面をお見せできたらと考えております。

本作はアニメでは語られていない物語です。不老不死の力を持ち、数年周期で休眠するという主人公の小夜はなんと眠りについている期間です。

そう・・・皆さんがアニメでご覧になったBLOOD+の世界はまだ始まっていないのです。

そんな、BLOOD+前夜祭のような物語をみなさまにお届けできればと思います。

目指すのは、往年のファンはもとより、本作を全く知らない方でも楽しめる作品です。

音楽監督には、東宝シアタークリエ「CROSS ROAD」で悪魔めいた楽曲を提供してくださった村中俊之さん。

そして、藤沢朗読劇組が誇る最強スタッフで、BLOOD+を長き棺から蘇らせます。

雨が上がれば物語が始まります。

いましばらく、お待ちください・・・。

脚本・演出
藤沢文翁